茨城県内中学・高校 入試問題解説 2017

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茨城県立高校

土浦第一高校

 2017年度県立高校入学試験は、3月3日(金)に行われ全日制と定時制で計21,391人が受験しました。全日制の募集定員は昨年比200人減 ― 日立商業(商業)5学級→4学級、大子清流(総合)3学級→2学級、土浦湖北(普通)7学級→6学級、つくば工科(電機電子)2学級→1学級、下館第二(普通)7学級→6学級 ― の19,630人、実受験者数は昨年比348人減の20,952人でした。実質倍率は1.08倍となり、昨年(1.07倍)に続きかなりの低倍率でした。低倍率の要因として46校67学科で定員割れしていることが挙げられますが、県立推薦入試をなくした平成25年度入試制度改革の影響も少なからずあると思われます。私立高校の推薦や単願受験などで合格し、県立高校に出願しなかった生徒が増加していることや、志願変更後に志願取り消しをおこなった受験生が215人(昨年201人)いたことは、全県の倍率だけではなく、各県立高校の倍率に少なからず影響を与えているものと思われます。しかし、学力中上位校に関して言えば、倍率を下げている学校もありますが、全体の中で高倍率というのは変わりなく、学力中・上位校に志願者が集中する状況は継続していると言っていいでしょう。

竹園高校

 県南地域の人気校を高校別に昨年と比較すると、昨年実質倍率が1.43倍だった土浦一高の今年の倍率は志願先変更前で1.16倍、変更後も1.16倍、実質倍率は1.14倍でした。一昨年度までの過去3年間、倍率を下げ続けてきましたが(1.18倍→1.13倍→1.11倍)、昨年度は一気に100人ほど受験生を増やしました。2012年秋から始まった小学5・6年生対象の説明会等を通して、積極的に魅力をアピールしてきたことが実を結んだのではないでしょうか。そして今年度は高倍率を嫌って敬遠するという隔年現象が見られ、昨年1.43倍だった倍率が今年は1.14倍になりました。

竹園高も一昨年度実質倍率1.19倍→昨年度実質倍率1.27倍→今年度実質倍率1.3倍と倍率を上げています。一昨年までの倍率は、土浦一高同様、下げ続けていましたが(1.41倍→1.36倍→1.21倍→1.19倍)、昨年度に引き続き今年度も受験者は増加しています。受験する生徒のレベルを考えると、土浦一高に劣らず合格が難しい難関校といえます。来年度以降も難易度は変わらないと考えられ、十分な覚悟を持って受験に取り組む必要があります。

土浦第二高校高校

 昨年、1.43倍だった土浦二高は1.32倍と倍率を下げましたが、低い倍率とは言えないでしょう。低い倍率の年もありましたが、翌年跳ね上がっています。人気高ということもあり、今後も高倍率が続くものと思われます。

牛久栄進高は1.34倍→1.45倍と倍率を上げましたが、このレベルの受験者層は土浦第二高との選択を考えるので今年は、より多くの受験者が牛久栄進高を選んだと思われます。

 学力中位以下の学校も倍率を上げているところが多く見られます。特に顕著なのが土浦三高。昨年の1.36倍から今年は1.62倍に跳ね上がりました。これは茨城県内の県立高校普通科の倍率の中で最も高い数字です。県教委は「新校舎の完成や大学進学実績の向上、運動部の活躍などが志願増につながった」と分析しています。

牛久栄進高校

 つくば市や近隣の受験生にとっては、今後も高倍率の厳しい受験となりそうです。入試に向けて綿密な対策をしていくことが合格するためにより重要になったと言えるでしょう。

茨城県立高校

英語

 29年度の出題には大きな変化は見られなかったが、強いてあげれば、6の英作文の形式がかわったことであろうか。総語数は大差ないが、一つの内容を長く書くことになるので、ミスが出やすくなるのではないか。全体的に見て中学校3年間で学習する基本事項をあらゆる角度から出題するというスタイルは変わらず、基本が網羅できていれば高得点が狙える。普段から、基本事項の反復練習を疎かにしないこと。また、それと同時に記述問題、特に英作文などの記述の問題は、精度に差が出やすいところなので、日ごろの演習から意識しておく必要がある。

1 リスニング 配点30点
 全13問。(1) は放送される英文を聞いて、その内容に合うイラストを選ぶ問題。(2)(3) は対話文。(1)~(3) は選択式で解答。(4) は、「中学生のリカが、町の図書館で小学生と中学生がどのくらい本を借りているかについて、英語の授業で発表する。」という設定。① は小学生と中学生が11月に借りた本の合計が何冊かを書く。② はリカが発表したグラフとして正しいものを選んで解答する。① は記述式、② は選択式での解答。リスニングは配点が30点と高い。

2 語形変化・空所補充 配点12点
 (1)( )内の語を1語で適切な形に直す。① buyを過去形のboughtにする。② writeを過去分詞形のwrittenにする。付属語をともなって後ろから名詞を修飾する用法。③ happyを最上級のhappiestにする。(2) 英文が完成するように、( )内の文字に続く適切な1語を書く。④ languagesを入れ、foreign languages「外国語」とする。⑤ ableを入れ、be able toという形にする。「~できる」。⑥ suchを入れ、such as~「~のような」という例示表現にする。2 の語形変化・空所補充は記述式の問題で、スペルミスをしやすい表現が出題されることが多い。今回も、(1) の ① ② で不規則変化をする動詞の過去形・過去分詞形、③ の形容詞の最上級も、不規則変化ではないが、ただ「est」をつければよいというものではなく、「yをiに変えてest」にするなど注意が必要なものが出題されている。

3 対話文読解 配点12点
 (1) 整序英作文。関係代名詞の主格用法が出題。(2) 書き換え問題。現在完了の文「私は6ヶ月間彼女にメールを送っていない。」という文を「私は彼女に6ヶ月前にメールを送ったが、それ以来は送っていない。」という内容で書き換える。(3) 対話後に送ったメールの空所に適語を補充する問題。① 比較級better。② 疑問詞+to不定詞、how to cook「料理の仕方」③ traditional Japanese music「伝統的な日本の音楽」

4 図・表・グラフ等を見て答える問題 配点13点
 今回の出題内容は「サヤカと留学生のケイトが『校内英語コンテスト参加者募集のお知らせ』のチラシを見ながら話をしている」という設定。(1) 空所補充問題。選択式の解答。(2) 対話の流れに合うように、文中の空所に適切な英語を4語以上、7語以内で書く問題。いきなり英文を読み始めるのではなく、図・表・グラフ等から得られる情報をしっかり整理したうえで英文に取り組めば、読解の理解度が増す。

5 読解問題 配点23点
 長文読解問題。今回は「中学生のケンタが、『仕事』というものについて考える。」という内容が出題。「父親の職場を訪ねたことで仕事や父親について考えるきっかけとなった」経験を文章にしたものである。(1) 内容一致問題。(2) 英問英答。(3) 与えられた一文を本文の適する位置に入れる問題。(4) 本文の空所に入る適切な一文を選ぶ問題。(2) の英問英答は ① Yes,Noで答える疑問文。② whyで始まる疑問文なので、becauseを使って答える。年度によっては指定語数の条件が合えば、単語や語句だけでの解答が認められる場合もあるが、基本的には、準備として、普段から疑問文には主語と動詞がある文で答える練習をしておくほうがよいだろう。

6 英作文 配点10点
「英語の授業で、『Young people in Japan should visit foreign countries.』をテーマに議論することになった」という設定。「賛成、反対のどちらかの立場を選び、その理由を含めて、あなたの考えを英語25語以上、35語以内で書きなさい。」I agree.か、I disagree.のどちらかで書き始めることとなっている。これまでは、(1) (2) のように分かれて出題されていたが、今回からまとめての出題に変わった。英文の数にも制限がなくなった。伝えたい内容を自分の英語力に見合った英文で表現できるかが大事で、思いつくがままに書いていくと、単語のスペルミスや文法・構文の誤りがでて、大きな失点を招く可能性はある。

数学

 大問8題、総設問数23題。各大問の配点に変化はない。また、昨年度の変更点であった5 が証明、6 が変化する数量の問題という並びを受け継ぐ形となった。特筆すべきは「資料の整理と活用」が3年続いて7 で出題されたた点である。7 はそれまで「平面図形の計量」、数年おきに「確率」、という出題だったので、今後はこの3分野のローテーションになる可能性もある。また、昨年度の大きな変更であった、5の証明の「(1) 完全証明 (2) 図形の計量」の形が今年度も採用され、今後の出題形式を裏付けた。また、茨城県立の代名詞でもあった「動点」の問題が2年連続で出題がなく、変わりに昨年は水量のグラフ、今年はダイヤグラムの問題が出題されており、グラフから変化を読み取る問題への対策が今後必要であると考えられる。全体としては、昨年のような難易度の高い問題は見られず、平均点は例年並みになると思われる。ただ、関数・図形の占める割合が大きいことには依然変わりがなく、差がつきやすいこの2分野の準備をしっかりしておくことが大切である

1 計算問題 配点20点
 (1) 正負の数(整数・加減)。(2) 正負の数(整数・四則混合)。(3) 正負の数(分数・四則混合)。(4) 文字式。(5) 平方根 (四則混合)。すべて基礎的な計算問題で満点を取らなければならない内容。

2 独立小問集合 配点20点
 (1) 因数分解。(2) 連立方程式。(3) 2次方程式(解の公式)。(4) 不等式。(5) 式の値(平方根)。基礎的な問題。すべて正解する必要がある。

3 独立小問集合 配点15点
 (1) 円周角。(2) 1次方程式(文章題)。(3) 確率。(1) 適切な二等辺三角形を見つけられるかがカギ。(2) A を文字で置いた方が立式がしやすい。(3) 確率は全ての場合を考えるのが原則。

4 関数 配点9点
 (1) 直線の式。(2) 関数と図形。2次関数の問題ではあるが、実質は図形の問題。(1) は単なる2点を通る直線の式。(2) は ⊿AEC の面積が求められることから EC の長さを導けばよい。ここはしっかり点を確保したい。

5 証明 配点9点
 (1) 完全証明(相似)。(2) 図形の計量(線分の比)。(1) 完全証明ではあるが内容的には初歩レベル。(2) 辺 CH と辺 HG を含む相似を2つ見つけ、比を合わせることが必要。県立入試としては久々の出題のため、苦戦した生徒もいたのでは。

6 速さとグラフ 配点9点
 (1) 速さ。(2) ダイヤグラム(速さの範囲)。(1) 速さの単位に時間をそろえて計算できれば問題ない。(2) グラフから出会いと追い越しの交点の違いを読み取れたかどうか。また、変化の問題は実際にグラフを書くのが鉄則。速さに範囲がある点、また以上、未満の違いについて注意深く考える必要があった。

7 資料の整理と活用 配点9点
 (1) 平均値と相対度数。(2) 平均値と中央値。(1)は「平均値」「相対度数」の算出ができれば問題ない。(2)訂正前と訂正後での平均値、中央値の変化から,合計で3個増であることと中央値を1.0 増にすることから、68 を訂正すればよいことを導く。中央値の理解だけではなく、思考力も問われた問題。

8 空間図形 (三角錐の展開図) 配点9点
 (1) 平面図形(面積比)。(2) 空間図形(三平方の定理)。(1) 展開図がひし形であること、また立体から AB=BE、AC=CE であることが分かればよい。(2)展開図上で中点連結定理から AG、3:4:5 の直角三角形から AF を求められれば最後まで行けたはず。GH= x とおき、⊿AGH と⊿ADH でそれぞれ三平方の定理を用いる。例年よりも正答率は高いか。

国語

  昨年同様、文法や表現技法の知識問題が少なく、読解中心の問題構成であった。1つ1つの配点が高いため、簡単な問題でミスをしない訓練が必要になる。ミスはテスト直しを丁寧にすることで防げる。ポイントは記述問題。小説と説明文で45~50字の記述問題が出題される。各6点。最後の作文を合わせれば22点分記述問題が出題されるので、記述力を高めることが何よりも必要である。類題を解いて直すことが対策になる。文章力検定を受けて己の弱点を知り、対策を立てることも大切。知識問題は慣用句や敬語はもちろん、文法も助詞・助動詞の見分けなどの基本的なものはしっかり習得しよう。作文はグラフを読み取り、話し合いをまとめるものが4年連続で出題されている。作文対策としては過去問を解いて、添削を受けることが大切。新聞のコラムを読み、語彙を増やすことも作文対策になる。作文が苦手な人は文章力検定4級・3級を受け自分の作文能力を客観的に判断することも大切である。まとめると、授業をしっかり受け、宿題をやり、過去問を解き、受けたテストを直し、新聞のコラムを読んで、文章力検定対策のテキストをやりこんだ上で検定を受ける。以上のことをすれば、茨城県立入試の国語で失敗することはない。

一 小説 配点27点
「襷を、君に。」蓮見 恭子。(1) 漢字の書き取り。(2) 心情を問う選択問題。(3) 心情を問う選択問題。(4) 心情を問う記述問題。(5) 表現・心情の選択問題。理不尽な現実に立ち向かおうとする主人公を周りの人々が寛容の心で支えていく話。TBSドラマ「カルテット」と同じ主題。難易度は昨年と同程度。一昨年、昨年同様、漢字以外はすべて「心情」理解を問う問題。40字以上45字以内の記述問題は、直前の会話文を使って答えることのできる内容。選択肢の問題は、登場人物と場面をきちんととらえられれば、それほど難しい問題ではない。

二 説明文 配点27点
「『私』をつくる 近代小説の試み」安藤 宏。(1) 漢字の読み取り。(2) 脱語補充の選択問題。(3) 脱文補充の選択問題(4) 内容理解の記述問題。(5) 内容理解の選択問題。題名そのままの内容。40字以上45字以内の記述問題が毎年出題されていたが、今年は15字以上20字以内と短くなった。話題をつかみ、要点に線を引き、要旨を探すといった、説明文の読み方がきちんとできていない人にとっては、難しい問題であろう。

三 古文 配点12点
「正法眼蔵随聞記(しょうぼうげんぞう ずいもんき)」孤雲懐奘(こうん えじょう)。(1) 歴史的仮名遣い。(2) 内容理解の書き抜き問題。(3) 内容理解の選択問題。道元の弟子が書いた道元名ゼリフ集。中3の秋に実施した弱点補強授業で生徒にしっかり解説したものと全く同じものが出題された。「仁」「忠臣」などの内容理解のポイントとなる言葉に注釈がなく、初見の生徒には難しい問題であった。つくづく授業内で扱っておいてよかったと胸をなでおろすばかりである。

四 俳句と観賞文 配点11点
「富士百句で俳句入門」堀本 裕樹。(1) 表現技法(体言止め)。(2) 内容理解の選択問題。(3) 内容理解の選択問題。例年、四 は、韻文(俳句、短歌、詩のいずれか)が出題されているが、今年は俳句(飯田蛇笏)と観賞文が出題された。すべて基本的な問題であった。3年前が短歌、一昨年が俳句、昨年は短歌。今年は俳句。来年こそ詩が出題されるか?

五 資料の読み取り・作文 配点23点
 クラスで行った事前アンケートをもとにしたクラスでの話し合い。(1) 熟語の組み立て(「決定」上下同じ意味)。(2) 書写(「影」の画数)。(3) 文法(「楽しさ」の品詞名→名詞)。(4) 内容理解の書き抜き問題。(5) 作文(「中学校生活の中の学校行事に焦点を当てて小6に紹介する内容のスライドを作成する」といった内容の作文を160字以上200字以内で書く)。新学習指導要領(書写の重視)を反映してか、行書体を楷書に直す問題が毎年必ず出題されている。新学習指導要項の中で「言語活動(インタビューの仕方、話し合いの進め方、スピーチなど)の重視」いうものがあるが、それを意識した出題であった。文法の問題が例年この五で出題されるが、昨年は平成になってから初めて単語分けを問う問題が今年は平成になってから初めて名詞を問う問題が出題された。作文の内容は数多くある学校行事の中から自分で選びその魅力を伝える内容で、常日頃から学校行事に積極的に参加していないと何一つ書けない内容。まさに国語はテクニックでは如何ともし難く、自分の生き様が答案用紙ににじみ出る科目である。

理科

 平均点は昨年(平均点50.75点)より高いと思われる。しかし、ミスを誘う設問も多く、上位層でも得点が伸びない生徒が見られた。分野による出題の偏りはなく、物理・化学・生物・地学の4分野から均等に出題される。勉強法としては、日頃から教科書等で基本的な知識を習得して、苦手な分野をなくし、問題演習を数多く行うことが、高得点を取るために最も必要なことである。

1 小問集合(選択式) 配点12点
 各分野から計4問が、すべて記号選択式で出題。基本的な問題で構成されている。3 から6 で出題されなかった範囲から出題される。29年度は (1) 前線と雲 (2) 消化・吸収 (3) 音 (4) イオンからの出題であった。全ての設問が基本事項の確認であり、正答率は70~90%ぐらいと思われる。

2 小問集合(選択式・記述式) 配点24点
 各分野から計13問が出題(うち選択式3問、記述式7問、計算2問、グラフ1問)。記述式もあるが基本的な問題で構成されている。1 と同様に3 から6 で出題されなかった範囲から出題される。29年度は (1) 恒星 (2) ばね (3) 溶解度 (4) 再生可能エネルギー (5) 植物 (6) 電流(発熱)からの出題であった。全ての設問が、正答率60~80%の問題で構成されている。

3 生物 配点16点
 受験生が得意としている分野。中1の「植物」、中3の「細胞」の内容であれば得点に大きな差が付くことはない。得点に差が付くのであるとしたら中2の「動物」の内容であろう。29年度は「生殖・遺伝」からの出題であった。選択式が1問、記述式が7問の出題。文章記述がなく、得点差がつきにくかった。

4 化学 配点16点
 例年「化学変化」「イオン」が主体となる分野。他に出題される単元としては「状態変化・気体・水溶液」がある。29年度は「化学変化(燃焼)」からの出題であった。選択式が1問、記述式が1問、化学反応式が1問、文章記述が1問、計算が2問の出題。文章記述はあったが、難問という訳でもなかった。また、選択式、計算ともに解き易い問題であった。

5 地学 配点16点
 例年「大地の変化」「天気」「天体」が出題される分野。「物理分野」同様、受験生が苦手としている分野であり、さらに「天体」では難問が出題される可能性がある。29年度は「プレートの運動と地震や火山」からの出題であった。選択式が2問、記述式が2問、計算が1問、文章記述が1問の出題。(1)④地震の大きさとマグニチュードなど、正答しにくい問題が出題されたが、特に得点を取り難い大問ではなかった。

6 物理 配点16点
 例年「電流」や「運動とエネルギー」が出題される分野。受験生が苦手としている分野であり、この分野をしっかり得点することが合否につながる。29年度は「仕事」からの出題であった。計算が6問、文章記述が1問の出題。ケアレスミスを誘う設問も見られ、得点差もついたと思われる。今回の入試で最も得点し難い大問となった。

社会

 文章記述問題数が増えたものの、全体的な難易度は昨年並み。分野ごとの大問の配点や出題順もここ数年変化がない。例年と同様、図や資料の読解問題が多いことから、普段から地図帳や資料集、教科書に出ている資料などを注意深くチェックし、理解しておく必要がある。全体的な対策として、時事問題などに興味を持ち、教科書に出ている単語を丁寧に覚え、県立入試レベルの問題を多く演習しておく必要があるだろう。

1 3分野融合 配点20点
 (1) 地理分野:アメリカ合衆国(記述解答)。(2) 地理・歴史分野:ロッキー山脈とバスコ・ダ・ガマの航路(選択肢)。(3) 歴史分野:戦国時代に起こった出来事(選択肢)。(4) 歴史分野:エジプト文明とナイル川(記述解答)。(5) 地理分野:ブラジルの輸出品の変化(文章記述解答)。(6) 公民分野:国連難民高等弁務官事務所の略号(選択肢)。「日本と関わりのある国」というテーマで調べた内容に絡めた地理・歴史・公民三分野の複合問題。三分野融合問題の大問で、文章記述問題が初めて出題された。

2 公民 配点20点
 (1) 政治分野:メディアリテラシー(選択肢)。(2) 政治分野:選挙権の拡大(記述解答・選択肢)。(3) 政治分野:三権分立のしくみ(選択肢)。(4) 政治分野:地方自治(選択肢)。(5) 経済分野:デフレーションと金融政策(記述解答・選択肢)。(6) 経済分野:累進課税制度のしくみ(文章記述解答)。(7) 国際関係分野:南南問題とフェアトレード(選択肢)。昨年まで3年連続出題されていた現代社会分野から、今年は出題がなかった。しかし、「メディアリテラシー」や「フェアトレード」など現代社会の課題に関する内容が政治・国際関係分野とからめて出題された。

3 地理 配点30点
 (1) 地理2年:日本の領域(記述解答・選択肢)。(2) 地理2年:扇状地と地形図の読解(記述解答・選択肢)。(3) 地理1年:ASEANと雨温図の読み取り(記述解答・選択肢)。(4) 地理2年:観光施設と都道府県の位置(選択肢)。(5) 地理2年:人口ピラミッドの読み取りと選んだ理由(選択肢・文章記述解答)。(6) 地理2年:日本の資源・エネルギーに関する資料の読み取り(選択肢)。(7) 地理2年:日本の農林水産業に関する資料の読み取り(選択肢)。(8) 地理1年:世界主要国の自動車生産と輸出に関する資料の読み取り(選択肢)。例年通り、地図・地形図・表やグラフなど複数の資料を関連付けて、地理的事象を読み取る問題が多くを占めた。毎年出題されている地形図の問題は今年も出題された。雨温図に関係する問題が2年連続出題されたことから、以前頻出だった時差の問題に代わり、今後毎年出題されるかもしれない。北方領土に関連した問題がここ4年で3回問われている。3(8) の資料読み取り問題でやや細かい計算が求められた。

4 歴史 配点30点
 (1) 縄文時代:竪穴住居と土偶(記述解答・選択肢)。(2) 室町時代:加賀の一向一揆(記述解答)。(3) 室町時代:室町文化(選択肢)。(4) 安土桃山・江戸時代:南蛮貿易と市民革命(記述解答・選択肢)。(5) 江戸(幕末)時代:日米修好通商条約(記述解答)。(6) 明治時代:明治時代の文化(記述解答・選択肢)。(7) 大正時代:米騒動と政党内閣(記述解答・文章記述解答)。(8) 昭和時代:高度経済成長期からバブル経済までの年代並べ替え(選択肢)。例年と同様、時代の前後関係を問う問題が多数出題された。その一方、「加賀の一向一揆」「黒田清輝」「岡倉天心」など問われている歴史単語の難易度が上がった。茨城県立入試では、文化の問題と歴史に関する地図問題が必ず出題されるので、文化史を細かく勉強し、歴史で地名が出てきたら地図で確認しておく必要がある。

江戸川学園取手高校

江戸川学園取手高校

 江戸川学園取手高は一昨年度から2回入試となっています。医科の倍率は、1回2.7倍、2回2.9倍で昨年度より若干上がりました。普通科も1回1.3倍、2回1.4倍で昨年度より上がりました。本校は高校受験者の増加に力を注いでおり、熱心な広報活動の成果が表れたものと思われます。アドミッション入試はここ数年間一人も不合格者を出していませんが、今年も全員合格という結果でした。説明会で医科は得点率7割210点程度、普通科は得点率6割180点程度で合格できるという話がありましたが、ほぼその通りの結果となりました。

江戸川学園取手高校

英語(第1回)

 5 の長文読解はやや難。語注はあるが高校レベルの語彙力が必要。内容的にもある程度高度な論説・説明的な文章にも慣れておく必要があるだろう。7 の英作文は新傾向の問題でやや難。中学教科書レベルの、例えば、「あなたの夢は何か?」とか「読書と音楽を聞くのとではどちらが好きか?」などの単純なものではなく、時事的な事象などを英語に直す練習も必要になってくるのではないか。1 空所補充。2 語彙。英語で説明された英単語を書く。3 英文正誤問題。各英文の中で、文法上正しいものにはT、誤っているものにはFで答える。4 長文読解。「色が人間の行動や感情に影響を及ぼすという研究」についての英文。5 長文読解。「日本人がyesと発言したときのその意味するもの」に関する文章。6 英作文。使用する語、語数が指定されている。従来型の英作文のスタイル。7 英作文。スマートフォンと携帯電話の年間販売台数の割合を示したグラフ。2011年と2016年を比較したもの。(1) グラフを見て、その状況を、10~15語の一文の英語で説明する。(2) 2つの棒グラフを見比べて何が言えるかを、5~15語の1文の英語で表す。条件が細かく設定されている。棒グラフは西暦の年号と、割合が%で表記されているが、どちらも用いることはできない。

数学(第1回)

 大問構成は 1 小問集合(計算・方程式・図形の計量などから8問)、2 空間図形、3 関数と図形、4 空間図形と整数の融合問題と4題が出題された。平均点が高かった27年度の入試以降は、江戸取らしい難易度に落ち着いてきたといえる。また、全体的に図形分野の問題が占める割合が高くなることも近年多く、標準レベルの問題に多くふれ、1つの問題に対してもいくつかの解法を考えるようにすることも必要である。工夫をこらした問題も出題され、いかにスマートな解法を選択できるかがカギになることもある。今年は、4 の空間図形の計量に整数問題を結びつけた出題があり、受験生をうならせた。また、2 以降の解答は記述を含む形式であるため、普段から考え方や解き方を簡潔にまとめることを心がけるとよい。

国語(第1回)

 大問3題構成。一 説明文(「疑似科学入門」池内 了)、二 小説文(「梅の蕾」吉村 昭)、三 古文(「発心集」鴨長明)。出題形式は例年通り。中学受験と同様、選択問題と書き抜き問題しかない。とはいえ、選択肢が長めの文章(1つにつき150字程度)になっている。これは江戸取に限らず、最近の国語入試のトレンドである。読むスピードをつけることが肝要である。また、毎年古文の内容が他校に比べ長く難解である。27年2回入試で文学史が出題されたが、昨年に引き続き今年も文学史の出題はなかった。本校の説明会でも言及されている通り、中学古文最重要事項である「係り結び」にからむ問題が毎年出題されている。古典文法をふくめた古文対策もしっかり行うことも肝要である。古文対策は中学校ではあまりやらないので、塾の国語の授業をしっかり受けることが江戸取合格のカギを握る

土浦日本大学高校

土浦日本大学高校

 土浦日大高の一般試験の受験者は、昨年より248名減少し、2,518名となりました。昨年度から単願切り替え制度を導入したことや昨年度の土浦一高の倍率が高かったことなどが要因となり、昨年は690名が入学しました。今年の入学者は例年並みの587名です。土浦日大高は来年度入試から試験制度を変更することが決まっています。詳細は秋に発表されます。2020年大学入試変更に向けて5科バランスの良い生徒に門戸を開くための変更です。今年の中3生が2020年に変更される大学入試を初めて受けることになります。大学受験を見据えて、フォローの手厚い私立高校を選ぶことも検討する余地があるのではないでしょうか。

土浦日本大学高校

英語

 私立の進学校の問題としては標準的な問題。また、全問マークシート方式による解答なので、公立レベルの問題よりも難度は高くなっているが、基礎を固めた上で、受験用の問題集を学習していけば、対応できる問題ばかりである。塾教材を繰り返すことで、十分高得点が狙える。1 長文読解問題。「海賊の歴史」に関する英文。(1) 適語補充。(2) 適語句補充。(3) 内容一致問題。(4) 内容一致問題(あてはまらないものを選ぶ)。2 長文読解問題。「水俣病の実情を伝えるなどした写真家ユージーン・スミスの生涯」に関する英文。(5)~(10) 内容一致問題。3 対話文読解。トシオとブラウンさんが「ハリネズミ」について話している。(11)~(16) 内容一致問題。4 発音・アクセント等の問題。(17)~(19) 発音問題。(20)~(21) アクセントの問題。(22)~(24) 会話文で最も強く発音する語を選ぶ問題。5 整序英作文 (25)~(32)。6 同意文完成 (33)~(38)。

数学

 大問構成は1 小問集合(計算・方程式・資料の活用などから5問)、2 応用小問(整数問題、確率、関数から3問)、3連立方程式、4 関数と図形、5 平面図形であった。例年、題意の読み取りに時間のかかる問題や、完答するのに応用力が必要な問題が1、2問出てくる。自分に合った問題をしっかり見極め、基本問題を確実に得点していくことが必要である。今年は、3 に行列の問題(ニュートン算)が出題され、初見の生徒たちは困惑したのではなかろうか。複数年分の過去問演習をしっかり行い、関数、図形、確率の3分野は様々な問題にできるだけ多くふれ、解法や考え方をマスターする必要がある。また、マークシート形式の入試となるため、事前に慣れておくことも大切である。

国語

 大問4題構成。一 知識問題、二 説明文(「子どもと本」松岡 享子)、三 小説文(「夜のピクニック」恩田 陸)、四 古文(「沙石集」無住)。出題形式は例年通り。一 の知識問題は諺、慣用句、四字熟語、部首、文法、敬語はもちろん、漢文、和歌、俳句の知識まで幅広く問われる。余りの幅広さゆえ、何が出題されるかは予測不可能。今まで国語の知識問題に対し、どれだけ真摯に取り組んできたかが問われる問題。毎年出題されている文学史の出題だが、今年は出題されなかった。二 説明文、三 小説文ともに難易度は標準。県立高入試よりも若干難しい程度。四 の古文は、県立とは異なり注釈が少なく難しい。しかし、夏期講習で生徒にしっかり解説したものと全く同じものが出題された。主語の省略が顕著で、初見の生徒には難しい問題であった。つくづく授業内で扱っておいてよかったと胸をなでおろすばかりである。全問マークシート、選択問題なので、しっかり根拠づけしながら選ぶことが肝要。また、幅広く知識問題に触れ、語彙力を増やすことが本校合格のカギを握る。

常総学院高校

常総学院

 常総学院高の一般試験の受験者は、昨年より191名減少し3,534名となりました。県立入試型の5教科記述式になって5回目の入試です。県立高校の問題研究が進み、昨年度より更に県立入試に近い問題となりました。合格区分もα・β7・β6と願書でコースを志望した上で入試結果で振り分ける仕組みであることから、受験しやすく、受験者数県内1位となっています。ここ4年間を見ても受験生は3,000名を超えています。また、今年からトイレを最新式に変更します。

常総学院

英語

 県立高校に準拠した出題となっており、中学校3年間で学習する基本事項をあらゆる角度から出題するというスタイルで、基本が網羅できていれば高得点が狙える。普段から、基本事項の反復練習を疎かにしないこと。また、それと同時に記述問題、特に英作文などの記述の問題は、精度に差が出やすいところなので、日ごろの演習から意識しておく必要がある。1 リスニング。(1) は放送される英文を聞いて、その内容に合うイラストを選ぶ問題。(2) (3) は対話文。(4) 二人の高校生の対話を聞き取るというもの。2 語形変化・空所補充。語形変化は( )内の語を1語で適切な形に直す、ただし1語とは限らない、空所補充は英文が完成するように、( )内の文字に続く適切な1語を書く、というもの。3 対話文読解。ケンとマイクの対話を読んで、解答する。(1) 書き換え問題。(2) 整序英作文。(3) 対話後に書いた日記の空所に適語を補充する問題。4 図・表・グラフ等を見て答える問題。高校生のマサルと留学生のエマがパンフレット「常総アート&サイエンスフェスティバル2017 会場案内」を見ながら話をしているという設定。(1) 空所補充問題。選択式の解答。(2) は対話の流れに合うように、文中の空所に適切な英語を4語以上、6語以内で書く問題。5読解問題。四角いスイカをつくっている農家の話が題材となっている。(1) 内容一致問題。(2) 英問英答。(3) 与えられた一文を本文の適する位置に入れる問題。(4) 本文の空所に入る適切な一文を選ぶ問題。6 英作文。「高校入学後、勉強以外に何をしたいか」というアンケート結果に関しての出題。(1) 「クラブ活動」か「ボランティア活動」のどちらかを選び、「私は( )をやりたい」という意味になるように、英語4語以上、8語以内で書くという問題。(2) その具体的内容を英語10語以上、20語以内で書きなさい。ただし、英文は3文まで、という問題。

数学

 県立入試の形式に合わせた構成で大問8題、小問数23題。この形式に変更してから年度を重ねるごとに、県立入試の難易度に近づいてきた。県立入試同様、関数と図形(本校は相似まで)が問題の中心となるため、標準レベルの問題で演習し、様々な考え方や解法をしっかりマスターできるようにしたい。また、今年の 7 の「資料の整理と活用」の問題のように、前年度の県立入試に準ずる出題もあるため、受験前までに確認しておくとよい。

国語

 茨城県立高入試問題とまったく同じ形式。一 小説文(「甘い蜜の部屋」森 茉莉)、二 論説文(「真実の百面相」大森 正蔵)。三 古文(「沙石集」無住)。四 韻文(「現代秀歌」永田 和宏)。五 作文(「食品ロス」に関するあなたの考えを書きなさい)。国語に関して言えばつくば秀英高の方が茨城県立入試に似ている。25年度入試から茨城県立高校入試タイプに切り替えた本校に対し、20年度から茨城県立高校入試タイプに切り替えたつくば秀英高の方が一日の長があると言えよう。本校の国語は県立に比べて若干難しい。ゆえに良い茨城県立高校入試対策になる。茨城県立高校入試向けの対策をすれば本校の合格点が取れる。

理科

 出題形式は県立入試同様で、1 は小問集合(記号選択式)、2 は小問集合(記号選択式・記述式・計算)の出題。3~6 は物理・化学・生物・地学分野から、それぞれ出題された。3 は「地震」からの出題で、県立入試と同じ出題範囲であった。設問も県立同様なものが多く見られた。4 は「運動とエネルギー」からの出題で、計算や文章記述も見られたが、記号選択式の設問にも難問が見られ、受験生にとって最も解き難い大設問となった。5 は「マグネシウムの燃焼」からの出題で、その中でも未反応のマグネシウムの質量を求める問題は、記号選択式ではあるが解き難い設問であった。6 は「細胞分裂の観察」からの出題で、基本事項が多く出題された。得点差がつき難い大設問となった。全体として、難易度は県立入試と変わらないが、計算問題や記号選択式が難しい印象であった。勉強法としては、県立入試同様、教科書等で基本的な知識を習得してから、問題演習を数多く行うこと大切である。

社会

 県立入試の形式に合わせた大問構成で、1 3分野融合、2 公民、3 地理、4 歴史の順番になっている。1 は昨年行われた「伊勢志摩サミット」に関連した出題で地理・歴史・公民3分野融合問題。ナショナルトラスト運動や鎌倉時代の女子への分割相続など非常に細かい知識が要求されており、難易度は高い。2 は県立入試レベルに近い問題。教科書に出ている単語をしっかりと覚え、県立入試レベルの問題を多数練習しておけば、十分得点が取れる。3 の形式は県立入試を意識しているが難易度は県立入試より高い。関東ロームなど細かい単語を書かせたり、世界・日本の細かい統計知識を必要とする問題が出題されたりしている。4 では金印に書かれた文字を書かせたり、木簡を答えさせたりするなど細かい知識が問われている。世界史の知識や歴史の流れも丁寧におさえておく必要があり、県立入試よりも難易度は高い。全体として、県立入試より難易度は高い。教科書の隅の方に出ている単語や統計資料・挿絵の部分も含めてしっかり読み込み、理解しながら覚えていく必要がある。

つくば秀英高校

つくば秀英高校

 つくば秀英高の一般試験の受験者は、昨年より188名増加し2,511名となり、合格者も昨年より144名増えて2,148名でした。つくば秀英高の合格区分は併願特待、SⅠ・SⅡ・SⅢ・A・Bですが、昨年に比べて併願特待、SⅠ・SⅡ合格者の数が減少し、SⅢ、A、Bの合格者が増えています。合格発表時には、模擬試験の成績票のような細かいデータシートと県立対策の問題集を渡してくれるなど大変手厚い学校です。

つくば秀英高校

英語

 県立高校に準拠した出題となっており、中学校3年間で学習する基本事項をあらゆる角度から出題するというスタイルで、基本が網羅できていれば高得点が狙える。普段から、基本事項の反復練習を疎かにしないこと。また、それと同時に記述問題、特に英作文などの記述の問題は、精度に差が出やすいところなので、日ごろの演習から意識しておく必要がある。県立高校の過去問、つくば秀英同様に県立高校に準拠した出題の常総学院の過去問の研究が対策となる。1 リスニング。(1) は放送される英文を聞いて、その内容に合うイラストを選ぶ問題。(2) (3) は対話文。(4) 友人にあてた音声メッセージを聞き取るというもの。(1)~(3) は選択式、(4) は記述式で解答。2 語形変化・空所補充。語形変化は( )内の語を1語で適切な形に直す、空所補充は英文が完成するように、( )内の文字に続く適切な1語を書く、というもの。3 対話文読解。中学生のカホと同じクラスのマイクとの会話を読み取る。(1) 整序英作文。(2) 書き換え問題。(3) マイクがカホから受け取ったEメールの空所に適語を補充する問題。4 図・表・グラフ等を見て答える問題。中学生のタクと留学生のアンが、「古民家ともみじのライトアップ」というイベントのチラシをみながら話しをしているという設定。(1) 空所補充問題。選択式の解答。(2) は対話の流れに合うように、文中の空所に適切な英語を4語で書く問題。5 読解問題。英語の勉強のために外国に行くのがリョウの夢であったが、滞在先のアメリカで「言葉の壁」にぶつかってしまう。しかし、ホームステイ先の家族の優しさで乗り切り、笑顔で3週間の留学を終える、という内容。(1) 内容一致問題。(2) 英問英答。(3) 与えられた一文を本文の適する位置に入れる問題。(4) 本文の空所に入る適切な一文を選ぶ問題。6 英作文。英語の授業で、「自分にとっていちばん大切なもの」というテーマで発表することになった、という設定。(1) あなたにとっていちばん大切なものは何かについて、英語5語以上、10語以内の1文で書く問題。(2) そのいちばん大切なものについて、英語20語以上、30語以内で書くという問題。

数学

 大問8題、小問数23題と県立入試に合わせた問題構成。「三平方の定理」が出題範囲に含まれないため、8 の立体図形は、過去問等を使って対策が必要である。5 の証明問題は (1) 完全証明 (2) 図形の計量と前年度の県立入試の変更点をしっかり取り入れて出題されていた。難易度も県立入試に近く、本番さながらの時間配分や演習戦略をためすことができる点はうれしい。出題は幅広いため、苦手分野は重点的に基本問題を行い、克服に努めよう。

国語

 茨城県立高入試問題とまったく同じ形式。一 小説文(「たまごを持つように」まはら三桃)、二 論説文(「アンドロイドは人間になれるか」石黒 浩)。三 古文(「十訓抄」)。四 韻文(「短歌と人生」杉山 喜代子)。五 作文(「食品廃棄」に関するあなたの考えを書きなさい)。文章の長さ、難易度、出題形式、何から何まで徹底して茨城県立入試に似ている。国語は数多くの文章を解き、しっかり直した数だけ実力がつく。20年度以降のつくば秀英高の過去問、25年度以降の常総高の過去問、そして茨城県立高の過去問を解いてしっかり直せばこの3校の合格は間違いない。

理科

 出題形式は県立入試同様で、1 は小問集合(記号選択式)、2 は小問集合(記号選択式・記述式・計算)の出題。3~6 は物理・化学・生物・地学分野から、それぞれ出題された。3 は「地震」からの出題で、県立入試と同じ出題範囲であった。S波の伝わる速さや地震が発生した時刻を求める計算も出題され、計算ミスする受験生も多かった。4 は「運動とエネルギー」からの出題で、グラフの読み取りが多く出題された。5 は「植物の分類」からの出題で、基本事項が多く出題されたが、スギゴケのつくり等の見慣れない問題も出題された。6 は「銅の酸化」からの出題で、文章記述や化学反応式が出題された。その中で未反応の銅の質量を求める計算は、受験生にとっては解き難い設問であった。全体として、難易度は県立入試と変わらないが、計算問題が難しい印象であった。勉強法としては、県立入試同様、教科書等で基本的な知識を習得してから、問題演習を数多く行うこと大切である。

社会

 例年通り県立入試の形式に合わせた大問構成で、1 3分野融合、2 公民、3 地理、4 歴史の順番になっており、得点配分も県立入試と同じ。1 は昨年行われた「伊勢志摩サミット」に関連した出題で地理・歴史・公民3分野融合問題。G7の統計からフランスを選び出す問題が難問だが、その他は県立入試レベル。2 は県立入試より若干難しめだが、学力がついているかを確認するにはちょうどよい問題。選挙権取得年齢が満18歳以上に引き下げられた内容や介護保険制度などの時事的問題や地方交付税交付金を文章記述するなど、社会への興味と正確な知識が必要となる。3は県立入試レベルに近い問題。普段から地図や表・グラフなどに親しみ、多くの類題を解いておけば十分に得点が取れる。4 は難易度は県立入試より少し易しめ。歴史の流れをおさえつつ、教科書の重要単語をおさえていけば十分高得点が取れる。全体として、県立入試とほぼ同レベルか少し難しめ。県立入試の練習としては、非常に良い問題

江戸川学園取手中学

江戸川学園取手中学

 江戸川学園取手は昨年、大きく入試制度を変更しました。コースを3つ(東大・医科・難関大)に分けて募集する形式となり、東大・医科コースからの難関大コースへのスライド合格を設けました。実質倍率は東大コースは第1回入試4.1倍(昨年3.0倍)、第2回入試4.0倍(昨年2.9倍)、第3回入試3.0倍(昨年2.6倍)となりました。医科コースは第1回入試4.5倍(昨年3.9倍)、第2回入試4.0倍(昨年3.7倍)、第3回入試4.7倍(昨年2.5倍)となりました。難関大コースは第1回入試1.4倍(昨年2.2倍)、第2回入試は1.3倍(昨年1.9倍)、第3回入試は1.5倍(昨年1.7倍)となりました。東大・医科コースは各回のすべての入試で合格者の人数を絞っているため、厳しい入試となりました。この傾向は来年以降も続いていくものと思われます。

江戸川学園取手中学

算数(第1回)

 大問7題、設問数24題、(試験時間60分)という構成であった。大問1は昨年同様、四則計算が3題出題された。大問2は割合の基本的な問題。大問3は図形移動の問題。図形が移動し、2つの図形の重なった部分についての求積およびグラフ作成の問題であった。計算用紙に状況を把握する図を書き、調べていく必要があったため時間がかかった受験生もいたであろう。大問4は本校の受験生であればおなじみのニュートン算であった。大問5は立体の切断からの出題で、切断の形がすぐに見えてしまう基本的な問題であった。大問6は約数、既約分数の問題。(1)(2)は短時間で解答できる。(3)(4)は既約分数の個数に関する問題であったが、慣れていない受験生にとっては時間もかかり大変だったのではないか。大問7はつるかめ算、いもづる算であった。この分野は十分に練習を積んで準備したい分野である。幅広い基礎力の定着と正確な計算力が必要とされるので、『予習シリーズ』の練習問題を確実に解けるようにしておきたい。

国語(第1回)

 小説文(森 鷗外「鶏」約2,100字)、論説文(将棋面 貴史『反「暴君」の思想史』約3,300字)論説文(永井 均「ウィトゲンシュタイン入門」約2,000字)。出題形式は例年通り(大問一小説文・大問二説明文・大問三説明文)だが、文章の難易度は格段に上がった。大問1~3すべて大人が読んでも理解が難しい文章。特にウィトゲンシュタインは難解。これを小学6年生が読むのは至難の業だが、自ずと平均点も下がるので、気持ちを強く持って読むことが大切。2回・3回入試では例年並みの文章の難易度だったので、たまたま今回の1回入試だけが難しい文章だったと考えられる。100字以内の要約は、指定された3つの言葉を使って要約するようにという比較的簡単な問題が例年出題されるが、今年は要約ではなく、内容理解の記述問題として80~100字の記述問題が出題された。だが中身は毎年恒例の要約であった。要点チェックをせずに文章を読んでいる者にとっては難しく感じられたであろう。この傾向は来年も続くと予想されるので、説明文を読むときはしっかり要点に線を引きながら読もう。要約以外は選択式問題と書き抜き問題しかない。江戸取合格のポイントは解くスピード。『予習シリーズ』の基本問題、発展問題をそれぞれ20分で解くようにすることで、文章を速く正確に読み取り、時間配分に気をつける習慣を身につけることが合否の鍵をにぎる。

理科(第1回)

 昨年同様、大設問4題。小問数も40問程度と昨年同様であった。生物分野 (生物と環境)・地学分野 (地球と宇宙)・物理分野 (運動とエネルギー)・化学分野 (物質と変化)から、それぞれ1題の出題。計算問題は多いが文章記述は少なく,内容としては基本的な問題が多い。『予習シリーズ』で基本的な知識を習得し,問題演習で理解を深めるようにしたい。

社会(第1回)

 大問数は1回目4題、2・3回目5題と昨年より減少しているが、難易度は上がったと言えよう。1回目よりは2・3回目のほうが若干解き易かったと思われる。1回目の入試は、文章記述の問題では、昨年度と同じ形式の問題が出題された(本年は字数制限なし)。その他、難度の高い文章記述も出題された。世界地理や時事問題も難度の高い問題が出題されている。2・3回目では、世界地理は出題されていない。1~3回とも用語記述は昨年に引き続き、漢字指定であった。今後もそうなるだろう。普段から漢字で書くことを徹底しなくてはならない。本校合格のためには、「予習シリーズ」や「四科のまとめ」を利用して確実に知識を定着させること、普段から新聞やニュースに親しみ時事問題に強くなること、「ニュース最前線」を活用すること、文章記述を解くための時間を確保できるよう時間配分に気をつけること、知識分野の問題は早く正確に解くこと、そのための知識を確実に身につけることが肝要である。

茗溪学園中学

茗溪学園中学

 茗溪学園は今後高校で国際バカロレアの教育プログラム実施するため、その準備として2015年度より中学にグローバルコースを新設しました。新設したグローバルAO入試の専願は、個別対応の入試で日程は相談で決定という珍しいものです。推薦入試は出願者174名(昨年182名、一昨年166名)を集め、実質倍率も1.4倍(昨年1.4倍、一昨年1.3倍)と例年並みの倍率でした。一般入試1回は出願者383名(昨年424名、一昨年392名)を集め、実質倍率も2.1倍(昨年2.3倍、一昨年1.9倍)と昨年よりやや緩和されましたが、推薦入試より高倍率になっています。一般入試2回は出願者148名(昨年216名、一昨年158名)となり、実質倍率は2.5倍(昨年4.3倍、一昨年3.4倍)と昨年に比べかなり緩和されました。

茗溪学園中学

算数(第1回)

 計算10問、一行問題8題は例年通りであったが、総設問数は昨年より1題多い27問。基本レベルの問題が各分野から幅広く出題される。苦手分野を作らずに、基本事項を確実に身につけておくことが大切である。特に計算練習は速く確実にできるようにしたい。また、後半の大問では、作図や式・考え方を書かせる問題が5問程度出題されるので、日頃から計算用紙やノートの作成にしっかり取り組むことが大切である。「『予習シリーズ』の基本問題をしっかり解く」「『計算』問題集を毎週しっかり解く」という取り組みで十分対応できる。

国語(第1回)

 小説文(田中 芳樹「アップフェルラント物語」約4,100字)論説文(伊藤 亜紗「目の見えない人は世界をどう見ているのか」約3,700字)。出題形式は例年通り(大問一漢字の読み取り8問・大問二漢字の書き取り8問・大問三小説文・大問四論説文)だが、大問三の小説文は、内容(主人公の少年ヴェルは、悪党に監禁されていた少女、フリーダ・レンバッハを助け出したことによって、大冒険に巻き込まれる。映画化・漫画化もされた話。)は共感できるものの海外が舞台で登場人物も外国名なので読みづらさを感じた生徒も多いのではないだろうか。毎年四字熟語が出題されるが、今年は「天変地異」の読み取りと「キショウテンケツ」の書き取りが出題された。茗溪合格のポイントは選択肢の精度を上げていくこと、本文をまとめる記述問題の練習を十分に行うこと、そして時間配分に気をつけることが大切。基本レベルの問題、『予習シリーズ』の基本問題をしっかり解こう。

理科(第1回)

 大設問8題。小問数52問となり昨年(大設問13題51問)と同等数であった。また、出題内容は昨年同様4分野から均等に出題されている。難易度はそれほど高くないものの、実験観察や文章記述が多く、過去問を事前に解いておくことが必要である。今回も前回に引き続き生物の絵の出題がなかったが、日頃から、『予習シリーズ』・『演習問題集』の図をしっかり見ておくことも大切である。また、『予習シリーズ』で基本知識を身につけ、問題演習を通してスピードをつけて解く訓練をしておくことが肝要である。

社会(第1回)

 本年は、1・2地理、3・4歴史、5・6公民の大問6題の構成であった。地形図の読み取りの問題は、平成23年度から出題され続けている。本校の特徴として、知識を問うものだけでなく、解答用紙の地図に印をつけるといった作業をするもの(本年は出題されていない)、文章による記述(資料の読み取り、時代的背景、理由、ある事柄に対する意見)、時事問題(本年はアメリカ)の出題があげられる。まずは文章記述以外の問題で得点を確保しなくてはならない。基礎基本を問うものが多いので、社会を学習する時間を確保して、塾のテキスト・問題集をしっかりとこなし、知識の定着を図ることが重要である。その上で、一つひとつの事象を背景まで理解しながら学習を進めること、普段から新聞・ニュースに親しんでおき、時事に関して自分の意見を持つこと、自分の考えを文章で表現する力を養うことが必要である。時事問題集『ニュース最前線』も活用しよう。

常総学院中学

常総学院中学

 常総学院は推薦・専願の出願者56名(昨年73名、一昨年64名)でした。一般1回の出願者は242名(昨年353名、一昨年422名)で昨年より約120名の減少ですが、並木中等教育学校の入試日と重なったことと、例年なら一般1回で出願していた者が今年度より実施された適性検査型入試の受験に移行したことが原因と思われます。一般2回の出願者は31名(昨年28名、一昨年20名)とやや増加しています。実施初年度で注目された適性検査型入試は出願者数149名、実質倍率1.1倍でした。

常総学院中学

算数(第1回)

 大問5題、設問数24題、(試験時間50分)という構成であった。大問1の計算問題7題および大問2の一行問題8題を確実に得点したい。標準レベル以上の問題は小問で2題程度であり、全体的に基本レベルの問題が多いので、「『予習シリーズ』の基本問題をしっかり解く」「『計算』問題集を毎週しっかり解く」という取り組みで十分対応できる。

国語(第1回)

 論説文(坂田 宏史「ヒトとアリの資源管理」約2,500字)小説文(伊藤 佐千夫「野菊の墓」約5,063字)出題形式は例年通り(大問一論説文・大問二小説文・大問三知識問題・大問四漢字の書き取り5問・大問五漢字の読み取り5問)だが、小説文の文章の長さが昨年の約2倍になった。「民さんは野菊のような人だ」のセリフが有名で、松田聖子が「お民」を演じたことでもお馴染みの「野菊の墓」は、内容は共感できるものの、今から110年前に書かれた文章なので表現が古く苦戦した生徒も多いのではないだろうか。読解問題は選択式問題、書き抜き問題のみで例年同様。漢字、言葉の知識関係は独立して出題される。大問三の知識問題は二字熟語の構成が出題された。『予習シリーズ』の基本問題をしっかり解けば、十分に対応できる。

理科(第1回)

  例年同様、大設問3題。大設問1は小問20問の記号選択式の総合問題。各分野から5問ずつ出題されており、基本知識の確認レベルなので『予習シリーズ』を十分に学習していれば対応できる。大設問2は水の状態変化に関する出題で、設問が「富士山の頂上で…」から始まり、沸点が100度にはならない問題が出題された。大設問3の飽和水蒸気量の問題は、『予習シリーズ』を利用して基本事項をしっかりおさえておくことで十分対応できる。

社会(第1回)

 大問構成は、昨年と同様1地理、2地理、3歴史、4公民の構成であった。例年通り歴史の小問数が地理・公民に比べると若干多い。出題内容は、1世界地理(緯線経線・地形・気候帯)、2日本地理(北海道)、3歴史総合、4「生前退位」を切り口にした政治分野の出題であった。時事問題も出題された。用語記述は、漢字指定である。普段から漢字で書くことを徹底しなくてはならない。本校の特徴の一つであった地形図の問題は近年出題されていない。しかし、地形図は中学入試において基本事項なので、しっかりと身につけなくてはならない。本校の問題は中学入試における基礎基本を問うものが多いので、塾で習ったことをしっかりと身につけてほしい。また、時事に関する問題も出題されることも多いので、普段から新聞・ニュースに親しんでおきたい。時事問題集『ニュース最前線』も活用しよう。

並木中等教育学校

並木中等

 並木高校は、茨城県教育委員会が策定した「県立高等学校再編整備の後期実施計画」(18年2月)により、20年度から中等教育学校に改編されました。
 中等教育学校とは、1つの学校において一体的に中高一貫教育を行うもので、特色としては、前期課程(中学校)と後期課程(高校)の6年間の継続的な学習計画のもとに学習することができ、これにより一人一人の個性や創造性を大きく伸ばすことが可能になることや、年齢幅のある生徒集団の中で、豊かな人間性や社会性を培うことができることなどが挙げられます。
 並木中等教育学校開校10年目の今年度は志願倍率が4.47倍、募集定員160人に対して男子358人(昨年320人)、女子357人(昨年347人)の計715人が申し込みました。昨年と比べると、若干倍率は上がり、依然として大変狭き門になっています。また、適性検査の内容は難化する傾向を見せており、しっかりとした準備が必須となってきています。

並木中等

適性検査Ⅰ

29年度の出題内容:大問全7題、算数関係大問3題、理科関係大問4題

<算数分野>1時計算(数字記述)2速さ(数字記述・記述説明)3あみだくじと規則性(数字記述・記述説明)

 昨年まで、「規則性」や「割合」・「図形」の問題が多くを占めていましたが、今年はそれに加えて小6で習う「速さ」の難解な応用問題や、私立受験でよく出題される「時計算」などの出題が見られました。「規則性」など従来から出題されている思考する問題に十分慣れた上で、応用問題に対して図や表に書いて分析する力が必要となっています。さらに、学校で習わないような特殊算などの幅広い知識を習得し、練習を行っておくとより有利になります。普段から適性検査の形式で出題される問題によく親しみ、多種多様な問題にどん欲に取り組んでいくことが合格への道筋となるでしょう。

<理科分野>4磁石(記述説明)5空気の温度と体積(記述説明)6メダカと水草(理由説明)7月の見え方と動き(記述説明)

 4から7までが理科からの出題となります。例年、学習指導要領でいう「A物質とエネルギー」、「B生命と地球」各領域から2問ずつ出題されています。理科分野は昨年度のように、試験場で初めてみるような問題が並ぶことが多いですが、今年度はしっかりと受験勉強をした生徒にとっては「どこかで1度は解いたことのある問題」が多く出題されており、平均点は例年よりも高くなったと思われます。ただ、7の月の満ち欠けの問題のように、やり慣れた問題とは違う条件設定での出題が今後も多く出題されると考えられます。理科分野で得点を伸ばすためには、確かな基礎知識を身に付けることはもちろん、各現象の「本質理解」が必要不可欠となります。普段から、なぜそのような現象がおこるのかを考えるとともに、他者に説明できるようにしておくことが大切です。

適性検査Ⅱ

29年度の出題内容:社会分野大問3題(小問4題)、国語・作文関係大問3題

<社会分野>1第二次世界大戦後の日本の変化(資料読解による記述解答) 2食の安全・安心への取り組み(資料読解による記述解答) 3庄内平野の米作りについて (1)庄内地方の米作りの工夫(資料読解による記述解答)(2)米の消費量を増やす取り組み(資料読解による記述解答)

 大問構成が4から6にはなりましたが、問題数や分野ごとの配点には大きな変化はありませんでした。社会分野の問題は、複数の資料の共通点・関連性・対比などを見つけることによって「正解」を導き出せるものが多くあります。資料の分析力が鍵を握っているため、日頃からなぜ? どうして? と疑問を持つ習慣を身につけておきましょう。予備知識がなくても解答できる問題ではありましたが、ベースとなる知識があった方が解答を導き出すためにかかる時間が短縮されると思われます。限られた時間を有効に使う上でも基礎知識を身につけておきたいものです。

<国語・作文関係>4詩の表現の工夫(記述説明)5留学生に日本について紹介する内容と方法(空欄にあてはまる会話文を書き入れる)6運動会新聞記事(見出しと写真に合った記事を書く)<120~140字>

 国語・作文関係の問題は、1つの「正解」を導き出す勉強しかしてこなかった受検生にとっては難しく感じるかもしれません。別視点からの解答が存在するため、文章の構成力が鍵を握っていると思われます。「作文は習うより、慣れろ」という言葉があります。作文が苦手な人は、正答例が書いてある問題集(入試過去問題や文章力検定4級問題集など)で正答を参考にしながら、自分なりに少し変えた文を書くことから始めると良いでしょう。徐々に正答を見ずに書くようにしてください。そして書いたものを先生に添削してもらうことを数多く繰り返すことで作文力はつきます。会話形式による出題が多いので、日頃から親や友人、先生などの周りの人と会話をするようにしましょう。その際、5W1Hを意識して、自分が言いたいことをなるべくくわしく細かく伝えることが大切です。

集団面接

並木中等

 5人1組で、面接官は2人。

 面接官が2名、受検生が5名の集団面接です。まず、出身の小学校、名前、志望理由を話します。平成25年度までは30秒で志望理由を話していました。平成26年度は30秒でまとめて1分間で話すという形態になりました。平成27年度からは再度30秒で志願理由を話すように変更がありました。その後、グループディスカッションが行われます。テーマに関して1分間考えて発表した後、5人から挙がった意見をもとに、4分のグループディスカッションをするというもの。積極的に参加できたか、協調性があったかということはもちろん、与えられたテーマについて話した内容、提案する力が評価されていたようです。

 29年度入試では、まず各々が『防災袋に入れるものの優先順位』を考えて、紙に書いて発表しました。その後、グループ内で優先順位を決める話し合いを行い、その話し合いの際に工夫したことを紙に書いて発表しました。

過去の集団面接のテーマ

20年度「地球温暖化に対してクラスでどのようなことができるか。」
21年度「外国から来た新しい先生にクラスとしてどのようなおもてなしをするか。」
22年度「“もったいない”についてのクラスの取り組みを考え、それを文化祭でどう発表するか。」
23年度「海外で食糧不足や地雷で苦しんでいる国に対して、私たちにどのようなことができるか。」
24年度「クラスで老人介護施設を訪問したとき、どんな活動を行うと喜んでもらえるか。」
25年度「新しく迎える新入生に、5時間目の時間を使ってどのようなことをするか。」
26年度「低学年の児童を含む登校班で登校中、その日の授業で使う紙芝居を忘れてきてしまったことに気づいたときに、どのように行動するか。」
27年度「市で行う15kmのウォークラリーに5人組で参加します。制限時間内に4人がゴール地点に到着すれば、ゴールが認められるルールです。最初は順調に歩いていたが、残り2kmの地点で、練習を欠席がちだったメンバーが立ち止まってしまった時にどのように行動するか。」
28年度「あいさつ運動で高学年のあいさつの声が小さい。どうすれば大きくなるか。」

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