2020年 常総高校 入試 国語 古文 口語訳

2020年度 常総高校 入試問題 国語 四 口語訳

「浮世物語」浅井了意

鶯は巣を作ることがとても見事で、笹の葉を人の髪の毛の流れのように巻き付けて作ったその形は、丸くて底が深く、餌ふくろの形に似ている。鳩がこれを見習おうとして、鶯に近づいて巣の作り方を見ると、細い竹の切れたものや細い小枝の折れたものを下に渡してから、その上に巣を作っている。それを最後まで見届けずに、竹や小枝を下に渡しているのを見て、もう(巣の作り方が)分かったと思い、自分が巣を作るときは竹の切れたものや小枝の折れたものを4~5本を渡して、その上に木の葉を敷いて卵を産んだ。卵は小枝の間からもれ落ちて、打ち砕けて育つことはできなかった。言葉で大切なことを教えられたり、師匠から重要な教えを受けたりすることもしないで、ただ見たり聞いたりしただけで真に体得していないことを、知ったかぶりをして分かった顔をすることは、鳩が巣をつくったことに似ている。

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